2年を費やし「G-SHOCK」として商品化に至る。 供給も間に合わないほど、もの凄い売れ行きでした。 Gショックの生みの親、伊部菊雄さんにインタビュー。
当初はあくまで非売品のコンセプトモデルとして発表するつもりだったんです。
そんなGショックは今、ブームに沸いた1990年代を上回る売れ行きだという。 また、文字盤の時字もMR-Gでは違っています。 カシオが誇る技術者、伊部菊雄さん。
2営業、デザイナー、技術者など、様々な担当から企画の声が上がる。
38年前に出されたたった1行の企画書から開発された「G-SHOCK(Gショック)」は、今やカシオを最も代表するブランドとなった。 伊部さんが開発ストーリーを語るなど「Gショックとは何か」を伝える前半と、Gショックファンである現地アーティストのライブを行う後半の2部構成で、重要なファン作りの場になっている。
5樫尾和宏社長は「どこに集中して資源を投じればいいのかを見える化できた」と話す(撮影:尾形文繁) 一連の改革では各部署でバラバラに研究開発を行っていたものを企画段階から各分野の開発者が集まり、議論を経てアイデアを練り上げる形に変わった。
その開発秘話についてうかがった。
すべては、落としても壊れない時計を つくるという開発者の熱き信念、当時の常識を覆す、 無謀ともいえる挑戦から始まった。 長きにわたり耐衝撃構造に関する課題をどうしても解決することができなかったんですが、35周年記念モデルの開発過程で、ほとんどコロンブスの卵のように突如として解決策を見出すことができたんです」 要するに「GMW-B5000」とは、カシオがGショックに追い求めてきた理想形のひとつと言っても過言ではないんです。
8児童からは、「失敗したりした時に過去や未来に行ける時計」、運命を変えられる「デスティニーウォッチ」「お母さんに役に立つご飯を作る時計」など奇想天外なアイデアが次々と飛び出した。
市川明治=取材・文. 時計設計部に所属し、デジタル時計の薄型構造開発を担当。 国内でも大ヒット映画・『スピード』が1994年にロードショウされて、主演のキアヌ・リーブスが付けていたことから、逆輸入的に大当たりしたという歴史があります。 優れた特徴について ・圧倒的なタフネスさ 開発コンセプトがそのまま最大の特徴で、あらゆる衝撃への耐久性があり、日常ユーズではまず壊れません。
20これが正真正銘のGショック初号機。
「社食がやっていなかったので、外にランチに行きました。 これがエンドレスに続き、もぐらたたき状態でしたね」。 なので僕は、実際に「落としても壊れない」時計を作ることになりました。
しかし、Gショックはそれに逆行するコンセプト案であったため、目立たないところで実験したいと思ったそうだ。
発売から36年。